僕はiPhone歴9年(2020年時点)。今まで使って来た全てのiPhoneで容量最小モデルを使って来ました。でも
「くっ、本体容量が足らない」
「何か消さなきゃ」
と不自由したことは一度もありません。その理由はiCloudを使ってきたからです。
現在ではiPhone XS 64G (最小容量)を使ってますが、半分以上が空き容量です。
僕がどのようにiCloudを使ってきたか。その活用方法と、メリット、デメリットを解説します。
目次
iCloud3つのメリット
- 万が一のバックアップと同期
- iPhoneの本体容量よりも安い
- 共有機能で空き容量を確保
この3つのメリットにより安心、便利、お得、をもたらしてくれます。
と、その前に、、、。
iCloudとは何か?
Appleの提供するクラウドサービス。クラウド = 雲 = インターネット上という意味。インターネット上のデータ保管場所『iCloud』と覚えておいて下さい。
ここにデータを保管しておくことで、いつでも、どこでも、どのデバイスでも、インターネットにさえ繋がれば、同じ作業が可能となります。
メリット① 万が一のバックアップと同期
iPhoneが電源に接続され、ロックされ、Wi-Fiに接続されてる時、自動的にバックアップされます。
上記のアプリや、連絡先、パスワード、LINEのトーク、各種iPhoneの設定、などなど様々データがiCloudに自動で保存される。
万が一iPhoneを紛失/破損した時、iPhoneの貸し出しなどで、すぐにいつも通りに使えるようになる。
これを可能にしているのがiCloudバックアップです。
また、同じApple IDを使えば別のデバイス(自宅のMacパソコンやiPadなど)でもこれらのデータが同期でき、すぐにiPhoneと同様の作業が可能となります。
iCloud写真
iPhoneで撮った写真が自動的にiCloudにアップロードされるiCloud写真。約15秒ほどで同期が管理し、自宅のパソコンiPadで同じ写真が見れる。
他にもメモ帳、ユーザー辞書、カレンダー、決済情報、なども即時に同期され安心かつ便利にApple製品を使えるようになります。
iCloud Drive
iPhoneでは『ファイル』というアプリ内にあるiCloud Drive。こちらはパソコンのハードディスクのように使えるクラウドのストレージ(容量)。
Excel、Word、音楽、動画、画像などを好きなフォルダ階層に分けて保存できる自由度の高さが魅力。当然パソコンやiPadとも共有できる。
このようにバックアップと同期により、安心かつ便利なデータ保存ができる。データ保存のメインはiCloudを使うよう激しくオススメする。
バックアップと同期の注意点
1.毎日のバックアップを有効にするには、有料オプションが必要。
iCloudの容量は5Gまでが無料。つまり毎日のバックアップが有効となるのは、iPhone内のデータ量が5G以内に収まってる場合のみ。これは不可能と言えるレベル。故にバックアップを有効にしたければ有料でiCloudの容量を追加契約する必要がある。
2.同期してる場合、例えばiPhoneで写真Aを削除すると、iCloud上の写真Aも削除されて、同期している全てのデバイスからの写真Aが消える。何かデータを消す時は注意が必要。
メリット② iPhoneの容量よりもiCloudの方が安い
安心、便利という点だけでなく、iCloudは安さでも勝る。
iPhone本体の容量とiCloudの容量の1Gあたりの価格を比較してみた。
1Gあたりの月額料金で比較

iPhone 11 Pro(現在の最新機種)のラインナップは通りで、
最小(64G)と最大(512G)の容量差は448G。
その価格差は38,000円。
24回払いで計算すると月額1,583円の差。
つまり、iPhoneの本体容量は1GBあたり月額3.5円の支払いとなる。
一方、iCloudの月額料金は、

50 GB:1Gあたり月額2.6円
200 GB:1Gあたり月額2円
2TB:1Gあたり月額0.7円
となり、いかなる場合もiCloudの方が安い。
このことからiCloudの容量を増やす方が安心、便利、さらに安いと言える。
既に容量の多いiPhoneをお持ちの方は次回機種変更の際には、これを踏まえて本体容量を選択して欲しい。
メリット③ 共有機能で空き容量を確保
iCloudには共有機能があり、家族や友人と簡単に写真や動画、その他のファイルを共有できます。
そしてこの共有機能を活用することでiPhone本体の空き容量を増やすことが出来ます。
無料/無制限の共有アルバム
中でも共有アルバムはiPhone本体の空き容量確保に大きく貢献してくれるだろう。この共有アルバムは無料で無制限と思えるほど、写真や動画を保存できる。
恐らくスマホの容量の大部分を写真や動画が占めてるはず。それらをとりあえず共有アルバムにアップロードしておいて、iPhone内の写真を消せば、それだけで多くの空き容量を確保できる。
僕は嫁、じいちゃん、ばあちゃんと子供の写真や動画を共有アルバムにガンガンアップロードして、iPhone内は全て消しています。
共有アルバムの制限は下記の通り
200アルバム × 5,000件 = 100万件
1人あたり100万件の写真やビデオを無料で保管できる。当然共有せずに1人で使うことも可能。これは大盤振る舞い!
ビデオには15分という制限があるので超える場合はカットするか、分けて保存すると良いでしょう。
因みに僕ら家族が共有してる子供用のアルバムは6年ほどの利用で5,000件を超え、先日2つ目の共有アルバムを作りました。それでも2/200とまだまだ余裕です。
この共有アルバムを使うだけでiPhoneの容量はガラガラになることでしょう。
そして次回の機種変更の際には容量を抑えたiPhoneにすれば、月々の料金を抑えられるはずだ。
その他のファイルもiCloud Driveで共有
写真やビデオは共有アルバムで良いとして、その他のファイル(音楽、エクセルなど)はiCloud Driveにて共有できる。
フォルダー毎、ファイル毎に参加者をメールで招待して共有可能。
ただこちらは無制限ではないので、増やしたい場合は有料契約が必要。
iCloudの容量を分け合える
有料契約したiCloudの容量は家族と共有できる。「無料の5Gでは少ないが、200Gは多すぎる」などの場合はファミリーと分け合えばよい。
※ファミリー共有は200G以上のプランから可能
ファミリー共有は最大6人まで分け合えるので費用的にも分け合えば更に安くすることもできるだろう。
またiCloudの機能の1つに「Apple製品を探す」機能がある。iPhone、AirPods、MacBook Proなどを通信した場所の履歴から見つけ出すことができる。
この機能もファミリー共有が可能。
※位置バレが困る家族は、自己責任でオナシャス
このようにiCloudを活用することで安心、お得、便利になります。
デメリット
- パケット通信料がかかる
- 通信速度が遅いと処理が遅くなる
iCloudに限らず全てのクラウドに言えることですが、クラウド = インターネット上となるため、クラウドへのアップロード、ダウンロードにはパケット通信料がかかる。
そして通信速度の遅い業者や時間帯にはその処理が遅くなる。僕はそれがイヤで3大キャリアのソフトバンクを使っている。
格安SIMを利用してる人、ひと月の通信量が少ない人は、自宅のWi-Fiでのみアップロード、ダウンロードを行い、外でも頻繁に使いたいものはiPhone本体にコピーしておく、などの工夫が必要かもしれない。
webページやYouTubeを見たりするのと同じく、クラウドを使う際に通信料とスピードが影響する点がクラウドのデメリットと言える。
まとめ
- 安心のバックアップ
- 便利な同期
- お得な容量
- 実質無料/無制限の共有アルバム
- 通信状態が影響
デメリットを踏まえても圧倒的にメリットが上回るクラウド。これからの時代は確実にクラウドがメインとなります。
これを機にiCloudを使ってみてはいかがでしょうか。